暮らす四季の暮らし

桜映えの駅を訪ねる

「発酵じかん。」流・
お花見のススメ

2022412

旧月潟駅

 かつて、新潟県にはいくつもの鉄道が引かれ、産業及び生活の基盤として隆盛を誇っていた。しかし、時代の流れと共に、他の交通網に主役の座を奪われるようになる。電車事業から撤退する企業。廃線となり線路、駅舎が撤去された路線。駅員がいなくなり、無人駅となった駅舎など、かつて、人が集う場所であった駅から、人がいなくなって久しい。

 そんな中、駅の開業に合わせてなのか、また、誰が植えたのか、いずれも不明であるが、現存の駅舎に寄り添うように佇む桜の木がある。また、廃線後も地元有志の方々によって、桜と共に駅舎と車両が保存されている場所もある。

 そこには、いつもお花見に行く公園や桜並木とは違った情緒的な風景がある。時には、そんなしっとりとした桜を観に行き、当時の時代背景や、人の営みに思いを馳せてみるのはいかがでしょうか?

 車で巡ってもいいし、列車で訪れて、周辺を散歩してもいい。

 そんな新潟の休日です。

旧月潟駅

旧月潟駅看板

旧月潟駅

旧月潟駅内 ※イベント期間以外は解放されていません。

旧月潟駅

旧月潟駅時刻表 ※イベント期間以外は開放されていません。

旧月潟駅(上記画像・4点)

 1999年(平成11年)4月5日に廃止となった新潟交通電車線の駅跡。最盛期は、「燕」を起点に、中ノ口川沿いを走り、「東関屋」からは、併用軌道(路面)にて「白山前」まで、営業。現在は「かぼちゃ電車保存会」の有志の方々のご尽力により、駅舎と3両の車両が保存、管理されている。駅舎周辺は、新潟市が管理する公園になっており、晴れた日には、廃線跡の遊歩道や、中ノ口川の土手を散歩するのがとても気持ち良い。

 

その他、桜映えの駅

 信越線の「東光寺駅」「保内駅」「田上駅」をおススメします。駅舎脇やホームに毎年、桜の花を観ることができます。いずれも、無人駅になるので、入場や写真撮影の際はマナーや安全に十分な配慮が必要です。

保内駅

信越線・保内駅(三条市)

保内駅

信越線・保内駅(三条市)

東光寺駅

信越線・東光寺駅(三条市)※駅裏の道路より撮影

田上駅

信越線・田上駅(田上町)