紐解く

ハレの日

小暑の頃、村上市にて。

202277

 暦は小暑を迎えました。梅雨明けが近づき、暑さが本格的になるのがこの頃らしいが、今年の新潟は例年より随分早く梅雨が明け、本格的な暑さが続いている。

 

 そして、七夕。

 織姫と彦星が一年に一度逢うことができるこの日。その星にまつわる神話の内容は割愛するが、当事者の織姫と彦星にとって、今日は文字通り「ハレの日」だったことであろう。

 

 今日のもうひとつの「ハレ」なこと。

 新潟県村上市の約390年前から続く「村上大祭」。国指定の重要無形民俗文化財で、市内各地区、合計19台の「おしゃぎり」と呼ばれる祭り屋台が市内を巡行することで有名だ。今日は、そこに生粋の新潟県としては恥ずかしいことかもしれないが「初めて」行ってきた。

 ここに至る経緯がある。勝手にばらして、その方には申し訳ないのだが、村上市に近日中に、取材したい方がいて、その打診のメールを送った時のことだ。

 しばらくして返信をいただく。

 

 「祭りなので、来週連絡します。」

 

 しびれた。

 妙に納得した。

 考えてみれば三年ぶりの開催である。いつも以上の高揚感や想いがあるのだろう。そう勝手に村上市民の気持ちを推量した。

 

―これは、自分も体験しておかないと―

 

 そう思い、村上を訪ねた。

 感想。

 素晴らしかった。

 歴史と伝統、郷土の絆や誇り、色んなものを感じることのできる祭りだった。想像していなかった獅子舞も素晴らしかった。子供たちの笛、若者の太鼓、大人たちの掛け声。そして、それにあわせた渾身の舞い。

 

 と、何だかこちらも気分が高揚し、知ったかぶりに綴っていますが、これは、やっぱり村上の方に語っていただいた方がよさそうですね。その方には、鮭の塩引きの他にも、村上大祭のことや村上のことを色々聞いてみようと思う。