暮らすイベントレポート

鮭のふるさとを訪ねる

料理家・蓮池陽子さんの
新潟・村上ツアー①

20231125

料理家・蓮池陽子さんと「鮭のふるさと村上と新潟ワイナリーを巡る旅」

 この度、「NIIGATA SLOW LIVING発酵じかん。」は、レシピ本出版、メディアでのレシピ開発、フードコディネートでご活躍の料理家・蓮池陽子さんの、プライベートツアーの企画、運営に携わらせていただきました。

 11月2日~3日の2日間、蓮池さんのご友人を村上市から新潟市西蒲区まで、ご案内させていただきました。タイトルの通り、村上の自然、風土や食文化の体験。新潟の砂丘地帯に所在する、新潟のワイナリーを訪問するツアーです。

 今回は、村上市にて

  • 悠流里(ランチにて訪問)
  • イヨボヤ会館

 以上を訪れた時のレポートです。

人気のはらこ丼(右上)・村上牛炙り丼ハーフ(左下)

村上の人気店「悠流里(ゆるり)」で、

ランチタイム

 旅の始まりは、村上の食から。

 「悠流里」は村上の総合食品卸、鮭製品・海産物生産販売業「永徳」が直営する、和風レストランです。海鮮、鮭料理はもちろんのこと、村上牛や石挽き蕎麦など、幅広いメニューを楽しむことができます。「鮭親子丼」「はらこ丼」「村上牛炙り丼」など豊富な丼物も人気です。

 食事後は、隣接された直売店「鮭乃蔵」で、鮭製品や海産物のお買い物ができるのも、魅力の一つです。

 

―――「永徳」のホームページはこちら―――

イヨボヤ会館で鮭を学ぶ

 村上市のイヨボヤ会館は日本初の「鮭」の博物館です。「イヨボヤ」とは、村上の方言で「鮭」のことです。

 村上の人々と鮭の関わりは古く、文献によると、平安時代に朝廷に鮭を租税として納めていたとされています。また、この村上の地は鮭の回帰性にいち早く気付いた、村上藩士「青砥武平治(あおとぶへいじ)」の主導で執り行われた「種川の制」により、世界初の人工増殖に成功した歴史があり、今日の村上の食文化や産業、観光に多大な影響を与えています。

 

―――過去に掲載した、村上と鮭のストーリーを見る方はこちらへ 「紐解く 鮭が帰る川」―――

エントランスでは、「村上式・鮭の塩引き」の説明と展示

施設内「ミニふ化場」は、様々な淡水魚を水槽展示

大人も楽しめる「ヤマメ稚魚」の餌やりコーナー

チョウザメを手で触れるタッチプール

生態観察室「鮭の展示コーナー」※撮影・令和5年11月2日

今年、三面川に遡上してきた鮭を観察

 地下一階の「生態観察室」では、ニジマスやイトウなどの淡水魚を展示した大型水槽が並んでいます。注目は「鮭の展示コーナー」。例年1月から9月頃まではここでふ化した稚魚を、10月から12月頃までは、勇壮な成魚となり三面川に遡上してきた鮭の生態を展示しています。

 

※「鮭の展示コーナー」は、その年の三面川での鮭漁の状況により、展示の実施状況、個体数などが変わります。

 

青砥武平治と村上の先人達が築き上げた「種川」を水中見学

 施設内の「三面川鮭自然観察館」では、設置された10カ所の観察窓から、三面川の分流「種川(たねかわ)」に生息する生物を観ることができます。運が良ければ遡上してきた鮭を観ることができるかもしれません。

三面川鮭観察自然館へ続く「サーモンロード」

青砥武平治記念コーナー

武平治の功績をアニメ映像やパネルで紹介

三面川の古の鮭漁パネル展示

三面川鮭観察自然館・「種川」の水中の様子を観察できる

その他、一階での展示、提示物・「鮭漁の道具」「村上の催事記」など

二階では、三面川流域に暮らす人々の歴史・風俗・風習の掲示や、生活に使用してきた道具を展示

村上の鮭に関する言葉など、文化を学ぶ

懐かしの鮭製品のポスター

鮭缶詰のラベル①

鮭缶詰のラベル②

  イヨボヤ会館では、その他に

  • 三面川と原生林
  • サーモンシアター
  • 世界のサケとマス
  • こどもサケ科学館
  • 村上の自然

 以上の名称やテーマを掲げたコーナーを設置しており、村上の自然と風土、そして人と鮭によって育まれてきた歴史と文化を体感・体験できる施設になっています。

 今回のツアーにご参加の方々も興味深く館内を巡られていました。

 

 次回のレポートでは、

  • 古の北前船寄港地・塩谷を探訪

 以上の様子をお届けいたします。

INFORMATION

イヨボヤ会館

 

住所/〒958-0876 新潟県村上市塩町13-34

電話番号/0254-52-7117

HP/https://www.iyoboya.jp

※営業時間、休館日等、詳細はホームページをご覧ください。