新潟県岩船郡関川村・高瀬温泉「光兎の宿あらかわ荘」
新潟県岩船郡関川村
高瀬温泉「光兎の宿あらかわ荘」という所
「光兎の宿あらかわ荘」料理長・佐藤匠さん
「光兎の宿あらかわ荘」
料理長・佐藤匠さんを「紐解く」
①東京・赤坂での修行の日々
そんな歴史ある「光兎の宿あらかわ荘」を支えているのが平成八年(1996年)生まれの若き料理長・佐藤匠さんだ。佐藤さんは新潟市の調理師専門学校を卒業後、東京・赤坂の老舗「菊乃井」の門を叩く。
食の世界を知る者なら誰しも察することであるが、無論それは生易しいものでは無い。料理にも「道(どう)」というものがあるならば、一流料亭での日々はまさしくその修行に他ならない。
一分の妥協も許されない緊張感、己の技量と感性を極限まで追い求める日々。
光兎の宿あらかわ荘厨房・幾度となく繰り返されている「出汁」を引く作業
②関川村を拠点に
食支度に馳走する日々
東京での八年間の修行後、実家である「光兎の宿あらかわ荘」に帰って来た佐藤さんが先ず行ったことは、その知見と技の披露ではなく、「再構築」だった。
関川村の生産者の方々・岩船港界隈の風景
とある五月の「シェフズテーブル」の献立・先付(右上)八寸(左右下)
③「シェフズテーブル」という
至極で至福な時間を
「光兎の宿あらかわ荘」で過ごす
一日一組。四名まで。
厳選された地元の山、大地の食材と岩船港の漁師から直接手配した海の恵み。
佐藤料理長の知見、技が織りなす渾身の献立。一皿に込められた思いや食材の話に耳を傾け、目の前で行われる流麗な包丁捌きに目を奪われつつ、一皿一皿に舌鼓を打つ、至極で至福な時間。
訪れたのは、新緑に風薫る五月のとある日。席に着き、さりげなく置かれた献立表に目を通す。
- 先付 蓬
- 八寸 早苗豆腐 粽寿司 平茸 かすべ 蕗の薹 蕨餅 こごみ しどき菜 つぶ貝
- 向付 一、牡丹海老 二、平目
- 椀物 こしあぶら
- 口直し 甲烏賊 山菜
- 焼物 鴨
- 揚物 さざれ石
- 強肴 鯛
- 御飯 蕨 筍
- 水物 氷菓 越後姫
どうやらその献立の象徴的な食材のみを表記しているらしい。
それがいい。
それは、とある小説の行間の如く、読み手に創造力を働かせる。そして、実際に運ばれた一皿について、佐藤料理長から説明を受ける。そして、料理を口に運ぶ。
人が感動する時というのは予めこうなるだろうと予測していたものが、良い方向で予想外になった時だ。
あっという間の二時間弱だった。しみじみとしたこの感動の積み重ねは、ともすると忘れかけていた食する事で心も満たされていたことに気付く。
「いつも献立が決められなくて…。」と、最後に佐藤料理長が、少しはにかんだ表情で笑う。と同時に「日々。勉強です!」と、引き締まった表情で力強く話す。
口直し 甲烏賊 山菜(独活、うるい、木の芽)・肝と墨のソースと、木の芽ドレッシングが添えられる
献立によっては、目の前で調理、包丁さばきを観ることができる
焼物 鴨・網で捕獲され丁寧に処理された鴨は、佐藤料理長の技でさらに昇華させられる
ご飯 蕨 筍(関川村の郷土料理)・水物 氷菓 越後姫(焼いてスープ仕立てにした越後姫の甘みが抜群)
INFORMATION
光兎の宿あらかわ荘
住所/〒959-3261 新潟県岩船郡関川湯沢308
電話番号/0254-64-2118si
※シェフズテーブルの詳細はホームページにてご確認下さい。