高田城址公園(新潟県上越市高田)
高田城は1614年、徳川家康の六男、松平忠輝が築城。ちなみに、築城にあたり城地の縄張りと、工事監督は、義父である伊達政宗が実施。(忠輝の妻は伊達政宗の娘、五郎八姫)現在は、その城址が公園となっています。明治初期に本丸御殿や三重櫓を焼失。また、残った建造物も廃城令により、取り壊しになるも、1993年、三重櫓(上記画像)を復興。2002年、発掘調査の資料を元に、高田城築城当時、二の丸から本丸に渡っていた「極楽橋」を再建しています。
また、公園内には文化的施設として、上越市出身の日本画家、小林古径の記念美術館(同敷地内には国指定登録有形文化財の「小林古径邸」も復元・移築されている)、上越市の考古・歴史・民族・美術をテーマとした上越市立歴史博物館や、日本のアンデルセンと呼ばれた児童文学作家、小川未明(上越市出身)の文学館もあり、上越市の歴史と文化が体感できるスポットとなっています。
夏の朝を彩る、高田城址公園の蓮
春は夜桜で有名な高田城址公園ですが、夏は蓮の花に彩られます。高田城址の外堀約19ヘクタールをほぼ埋め尽くす蓮は壮観の一言です。明治初期、戊辰戦争と大凶作により財政難に陥ったこの地に、当時の大地主、保坂貞吉が私財を投じて、お堀に食用として「れんこん」を植えたのが今日に至っています。
蓮の花は早朝に蕾から開花します。そして、昼頃にまたしぼみ、その後、同じ様に数日、開いたり閉じたりを繰り返し散っていきます。ですので、蓮の花の一番美しい姿をとらえることができるのは早朝から、朝にかけてとなり、その時にしか観ることのできない風景と言えます。
連日、猛暑が続きます。早起きをし、夏の喧騒から少し離れることのできる、高田城址公園を散歩する。
そんな新潟のスローな休日です。